トケイソウ ~パッションフルーツの収穫に向けて~ 受粉の方法は意外と簡単♪
” トケイソウ ” の実は、” パッションフルーツ ”
熟した実の中にあるゼリー状の果肉を種をごとプチプチいただく果物です。
トロピカルで甘酸っぱい風味で、そのままはもちろん
ジュース、シャーベット、サワー、スイーツなどで楽しむ事ができます。
トケイソウの花は1日花です。
開花時間が短いので、ハチなどの虫による自然な受粉はとても困難な為
実がならないこともあります。
パッションフルーツの収穫を望むのであれば人工受粉する事が確実です。
◆ ◆ パッションフルーツの受粉 ◆ ◆
☑ 受粉の時間
パッションフルーツの受粉は雌しべと雄しべが一番近づいたときに
受粉するのが良いと言われています。
正午までに行うと良いでしょう。
☑ 雄しべと雌しべ
花の真ん中にある3つプロペラの様なのが雌しべです。
雄しべは雌しべの周りをぐるっと放射状に5個あります。
花粉は雄しべの裏側に付います。
☑ 受粉のやり方
雄しべに付いている花粉を、綿棒などにつけます。
3つの雌しべに、雄しべの花粉をくっつけて受粉することで結実します。
ピンセットでおしべの端をつまんで直接くつっける方法もあります。
花粉が付いているか確認しましょう。
花は翌日にはしおれてしまいます。
☑ 受粉成功
受粉が成功するとパッションフルーツの実が成ります。
結実したかは、翌日、花の中を見てみると、とても小さい実が付いています。
受粉に成功した花は、緑色の子房がだんだん大きくなってくるのが確認できます。
☑ 受粉失敗
雌しべの先端が外に出ないか、出てもしおれてしまいす。
蕾全体が黄色くなり、自然に落ちてしまいます。
花の中をのぞくと、子房が黄色くなっており、やがて落花してしまいます。
☑ 雨の日の受粉
花が雨に濡れると、花粉が雨で流されてしまい結実が難しくなります。
開花時の雨に対しての対策が必要です。
花をビニールや傘などで濡れないようにすることで花粉が濡れてしまうのを防ぐ事が大切です。
☑ 猛暑に弱い
暑さには強いようなイメージがありますが、実は思ったよりも暑さに強いわけではありません。
気温が30度を超す猛暑が続くと、花も咲かず収穫できない事があります。
受粉に成功しても成育途中で、水不足、高温障害、生理落果で落ちてしまうことがあります。
水やりをさぼると、せっかく育ってきた実も、シナシナになってしまいます。
1日2回は必ず水やりを行いましょう。
パッションフルーツの収穫期間は6月~11月。
猛暑の夏はなかなか開花は難しそうなんで
秋の収穫に期待するのみですね。